審美歯科
美しい仕上がりと安心の治療法
むし歯などで歯の一部が損なわれた場合、その部分を補うために代替材料を詰めたり、被せたりします。従来、この治療には金属（メタル）が使用されることがほとんどで、いわゆる「銀歯」が一般的でした。
しかし、近年では「白い歯」を求める患者さまのニーズが高まり、自然な色合いで治療を受ける方が増えています。特に金属アレルギーを持つ患者さまにとって、金属製の詰め物や冠が使用できないこともあり、その代替として白い素材が注目されています。
自由診療による審美歯科の選択肢
保険外診療（自由診療）は、費用がかかるものの、より自然な見た目や高い耐久性を重視する場合に適用されます。
目的やご予算に応じて、さまざまなタイプの治療法をご提案できますので、ご来院の際にお気軽にご相談ください。
オールジルコニア
金属素材はすべてジルコニアを使用した白い詰め物です。透明感はあまりありませんが、どのインレーよりも強度があります。
金属不使用のため、体にも優しく安心して使用できます。
| 素材 | ジルコニア |
|---|---|
| 強度 | ★★★★★（天然歯より硬い） |
| 色調 | ★★★★★（天然の歯に近い色を再現） |
| 耐変色 | ★★★★★（変色なし） |
| 長所 | 天然歯よりも硬く、どのインレーよりも耐久性が高い |
| 短所 | 審美性の面で、他のセラミック素材と比べると透明感が劣る |
| 費用 | 94,000円（税込）～ |
ハイブリッドインレー
比較的軽い症状（小さなむし歯など）で削った歯の空洞には、インレーと呼ばれる詰め物を使用して封をします。
ハイブリッドインレーは、セラミックとプラスチックの特性を兼ね備えた素材で、フィラー（基質）が高濃度で含まれており、強度はプラスチックよりも高くなっています。金属を一切使用しないメタルフリー治療が可能で、体に優しく、安心して使用できる上、仕上がりは透明感があり、自然な見た目になります。
| 素材 | プラスチックとセトモノの混合 |
|---|---|
| 強度 | ★★☆☆☆（天然歯とほぼ同じ硬さ） |
| 色調 | ★★★☆☆（隣の天然歯と比べて大体同じ） |
| 耐変色 | ★★☆☆☆（多少着色・変色がある） |
| 長所 | 金属を使用しないため、体に優しくアレルギーの心配が少ない |
| 短所 | セラミックやジルコニアと比べると耐久性が劣る |
| 費用 | 21,000円（税込）～ |
ホワイトクラウン（コバルト）
ハイブリッドはお手頃な費用で利用できる一方、変色が気になるという声がありました。
そこで、変色しない「セラミック製の歯を安価に提供したい」というニーズに応えて開発されたのが、メタルボンドです。
| 素材 | セトモノと金属 |
|---|---|
| 強度 | ★★★☆☆（天然歯より若干硬め） |
| 色調 | ★★★☆☆（隣の天然歯と比べて大体同じ） |
| 耐変色 | ★★★★☆（変色なし） |
| 長所 | ハイブリッド素材よりも強度が高く、長期間の使用に耐えられる |
| 短所 | 金属を使用しているため、境目が黒く見えてくるリスクがある |
| 費用 | 前歯 47,000円（税込）～ / 臼歯 42,000円（税込）～ |
入れ歯について
入れ歯は、失った歯を補うための取り外し可能な義歯で、部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。
インプラントとは異なり、歯を支えるための外科的な手術は必要ありませんが、装着感や噛み合わせの面で個人差があります。
近年では、審美性に優れた入れ歯も登場しており、見た目や快適さを重視する方にも選ばれています。
インプラント治療との比較において、入れ歯は比較的費用が抑えられる点が特徴です。
ナチュラルデンチャー
ナチュラルデンチャーは、特に審美性に重点を置いた入れ歯で、自然な歯に近い色や形状を再現しています。軽量で装着感が良好で、口元を気にせずに使用できます。金属のバネがないのが特徴の、おしゃれな入れ歯です。
| 素材 | 自然な色合いを再現するための樹脂素材 |
|---|---|
| フィット感 | ★★★★☆（非常に良い） |
| 審美性 | ★★★★★（非常に自然な見た目） |
| 耐久性 | ★★★☆☆（他の入れ歯に比べて若干劣る） |
| 長所 | 見た目が自然で、快適な装着感 |
| 短所 | アルティメットデンチャーに比べて耐久性は劣る |
| 費用 | 120,000円（税込）～ |
金属床義歯
金属床義歯とは義歯床が金属でできている入れ歯です。
義歯床を金属にすることで入れ歯を薄くすることができ、より軽く、保険のものよりも喋りやすかったり、違和感が少なかったりする入れ歯です。（片顎 250,000円（税込）～）
